ヨクナイ練習
雪国の老ゴルファーには暇がある。
娘夫婦から預かっている犬の散歩以外には、
雪掻きをするだけである。
除雪も適度な雪なら辛くないのだが、
大雪になると移住を真剣に考えしまう程ツライ。
それでも受け入れてしまうのもチョイと悔しい。
週末をテレビ観戦だけにしてしまうのも哀しい。
こんな毎日を送っていてはマズイとは思うのだが、
連日真冬日の天気予報に脅されて家から出る気にならない。。
こんな事ではイケナイと一念発起して練習する事にした。
雪国の屋外練習場では落下地点は圧雪面である。
降雪中ならマッタク何処に飛んでいるかは判らない。
あの辺に飛んだかなぁ?
どれ位飛んだかなぁ?
不屈賢明な雪国老ゴルファーは解決する知恵を持っている。
雪の降っていない夜の練習場は照明がタップリ。
何処に飛んだ?も落ちたも?良く見える。
夜のキィーンキンキン寒さに耐えるために、
ガッチリ身支度で夜の練習場へ出掛けた。
人気の無い練習場は集中力が上がる。
妻と百球程で一汗。
片満足して帰宅した。
翌朝、異変を感じた。
冬の練習は寿命を縮めるだけだ。
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