四月末、

左眼に稲妻が走った。

ピリリとさせるようなものでなく、

左眼の左上部から斜め左下に光が走るのである。

引退後は二紙の新聞を定期購読せずに、

ニュースはテレビとネット調べの生活だっただけに、

眼精疲労も極まったか？とチョイと高額の眼薬に頼った。

それでも、夕方になると数回稲妻が走り、

一向に改善される気配がない。

左眼半分にビニールが掛かるように見える様になって、

流石にこれはマズイと思った。

持病の緑内障でお世話になった信頼できる眼科医を得ていたので、

慌てて三日目午後に急遽病院を訪ねた。

色々な検査と診察をして、

何かが起きている事は確かだが箇所が確定出来ない。

連休明けとその一週間後まで様子見を続けて、

数箇所の裂孔を見つける事が出来た。

手術しましょう…レーザーと思っていたら、

白内障と一緒にメス手術で日帰り手術だと言う。

抜歯さえ…怯えるのに眼の手術である。

一呼吸遅れて…承諾した。